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○長時間労働って具体的にどのくらい健康に悪いの?
○長時間通勤のストレスってどれぐらい大きいの?
今回はそんなお悩みを解決します。
- 長時間通勤のデメリット
- 長時間労働のデメリット
- 長時間座ることのデメリット
○通勤や労働環境のストレスが減り生産性が上がる
○離婚率、肥満リスクが減少する
○高血圧、睡眠障害、運動不足の原因が減る
○自由な時間が増え人生の幸福度が改善される
○心身ともに健康になり人間関係も改善する
人間は人生の大半の時間を労働に費やします。少しでも良い労働環境で生きていけるように通勤時間の増加によるデメリットは把握しておきましょう!
読むのがめんどくさいと言う方は音声学習用にYouTubeで動画を投稿しているので通勤通学などスキマ時間に聞いてみるのもオススメです。
自由な時間を生み出すために効果的なテクニックを以下の記事にまとめています
長時間通勤と長時間労働のデメリット
仕事めんどくさい、好きなことをして生きていきたいと思いつつも僕たち貧乏な一般人は休日を返上して働いていますよね。
なぜならそうしないと生活できないから。
そして自分の時間を削らないと仕事が終わらないから。
長時間通勤によって心や体が壊れる事は何となく予測できるけど止められない。
上手に休むことができない。
その悩みは非常によくわかりますが、まずはちゃんと長時間労働と長時間通勤のデメリットを把握してください。
知らないとずっと搾取され続けます。
そしてご存知の通り、労働時間を伸ばしても残念ながら生産性は高くならないのです。
短時間集中してさくっと帰れるように工夫しましょう。
長時間通勤のデメリット
長時間通勤のデメリットはあげ出すとキリがありません。
やりたいことに集中できるわけでもなくダラダラとスマートフォンを触る。自分のパーソナルエリアに脂っこいおっさんがズケズケと侵入してくる。会社に出社したときにはもうすでにエネルギー切れ。
想像するだけでもストレスが増えてしまいますよね。
長時間通勤は百害あって一利なしです。
長時間通勤のストレスは給料が40%増えないと割に合わない
通勤てストレスがとても大きいですよね。毎朝おっさんの鼻息を感じながら満員電車にぎゅうぎゅうづめになって通勤。朝からエネルギーを使い切っちゃいますよね。
通勤のストレスは僕たちの給料が40%上乗せされないと割に合わない位、大きなストレスとなっているんです。
年収400万円の人だったら年収560万円てことですね。
そんなに給料を上げる事はいきなりは難しいと思いますが、通勤時間を減らすだけでそれぐらい幸福度を上げられます。
徒歩や自転車で通勤できる場所に引っ越す、リモートワークを導入するのはとても有効な戦略だと思います。
睡眠時間と運動時間が短くなる
通勤時間が長くなると睡眠と運動にかける時間が短くなる。物理的に時間が減るんだから、それは当たり前と思ってるかもしれません。
長時間通勤のストレスで自制心が低下し誘惑に弱くなった結果、運動や睡眠を優先しなくなるのです。
夜遅くまで起きている時ってダラダラとスマートフォンを触ったりラーメンとかポテチとか脂っこいもの食べたくなりますよね。
具体的にどれぐらい悪影響が生じるかと言うと、通勤時間が1時間増えると睡眠時間は約22分低下、運動時間は一日約1.5分しかなくなります。
離婚しやすくなる
長時間通勤のストレス、睡眠不足や運動不足などストレス解消をおろそかにし続けた結果、ささいなことでイライラしやすくなります。
当然一緒に暮らしている家族やパートナーとの関係が悪くなります。
長時間労働のデメリット
長時間労働が人生の幸福度を大きく下げる事は皆さんご存知の通りだと思います。
働き方改革と言う言葉が一般化された一方、日本人は先進国と比較し圧倒的に労働生産性が低いです。
例えばドイツは日本の平均労働時間より2割程度低いのに対し1時間あたりの労働生産性は日本人の約1.5倍もあります。
嫌なことを我慢してたくさん働いてるのに仕事ができないなんてちょっと残酷すぎますよね。
大丈夫安心してください。長時間通勤になってしまう理由はあなたが仕事ができないからではなく、周りと同じ行動を強制する同調圧力の文化が日本には根強いからです。だから仕事終わって早く帰りたいけど周りが残業してるから空気を読んで帰らないと言う現象が発生してしまうのです。
長時間労働を続けると以下のようなデメリットが生じ、さらに生産性が低下してしまいます。
健康を害する
強いストレス環境下に毎日長時間さらされる。
たやすく想像ができると思いますかこんな状態が続くと心も体もあっという間にボロボロになってしまいます。
長時間座ると早死にする
現代社会ほとんどの人たちがデスクワークをしています。日本人は1日で座っている平均時間が7時間と、先進国20カ国の中でダントツトップの記録を持っています。
実は長時間座ることは僕たちの健康を害しているのです。座っている状態は結構が悪く代謝が低下しやすいため、様々な生活習慣病の原因になるんです。
具体的なリスクは以下の通り。
- 1日12時間以上座っている人は1日4時間未満の人に比べて死亡リスクが40%高い
- 1日11時間以上座っている人は1日6時間未満の人と比べてメンタルヘルスが悪化するリスクが3倍高い
長時間座ってたら目肩腰が痛くなりますよね、あれは体がちょっと休んでって言ってるサインなんです。30分に1度はトイレ休憩や水を飲んだりオフィス内を少し歩いたり立ち上がる習慣を心がけると健康リスクを大幅に軽減されます。
週41時間以上の労働で人体にダメージ
言うまでもなく長時間労働は人体にダメージを与えます。
ヨーロッパアメリカ日本など22万人のデータを8年間追跡調査して以下のことがわかっています
- 週41時間から48時間の労働で脳卒中のリスクが10%増加
- 週51時間以上の労働で脳卒中リスクが33%心疾患のリスクが13%糖尿病の発症率が30%増加する
厚生労働省は週80時間以上の労働を過労死ラインと定めていますが、実際のところ週55時間以上働くと僕たちの心と体に甚大なダメージを与えているという事実をお忘れなきよう。
ワークライフバランスの崩壊が心を病ませる
プライベートと仕事の切り分けがなくなるワークライフバランスの崩壊は僕たち人間の健康を最も蝕む働き方です。
具体的にはこのような健康被害が確認されています。
- 帰宅後も仕事をする人は人生の幸福度が40%低下
- うつ病の発症リスクが166%増加
- 不安症の発病リスクが174%増加
- 休日に仕事のことを考えただけでストレスが激増。運動やマッサージでも回復できないほどのダメージ。しかも本人はそのストレスに気づかない。
どうですか、めちゃめちゃ怖くないですか?
スマホやパソコンが普及し休日でも仕事がその気になったらできてしまう状況。そのリスクをきちんと理解しておきましょうね。
生産性が低下する
やることが多すぎるから残業しなければいけない、だから睡眠時間が少なくなる。その結果翌日の生産性も低下し残業する。
こんなネガティブループ誰もが1度は経験したことがあるかもしれません。
疲れ切った時は思い切ってさっさと帰って休みましょう。じゃないと以下に示すような弊害があなたの体に発生しますよ。
忙しい人ほど集中力が分散し仕事ができない
様々なプロジェクトに関わりせわしなくオフィスを動き回っている人。仕事ができる人に見えるかもしれませんが実は仕事は全然進んでいません。
- マルチタスクは生産性を40%低下させ、タスクが終わるまでの時間とミスの発生率を50%増加する。
- 一度集中力が途切れると再び取り戻すまで15分以上時間を要する。
- 1日に違うジャンルの作業をいくつも行うとタスクの達成率が25%低下する
- 仕事を切り替える際に時間が足りないと言う焦燥感に追われる
マルチタスクにはこのようなリスクがつきまとうからです。一つ一つの作業に集中して終わらせた方が圧倒的に早く終わるし、そもそもいろんな仕事をやろうとしないことが重要なんですよね。
週60時間以上の労働は普段仕事しない人と同じ位脳が働いていない
仕事ができない分たくさん働いて取り戻そうとする考え方は脳科学的には間違いです。
長く働くにつれて脳の機能が低下し、週30時間以上働くと認知機能にマイナスの影響が生じます。週60時間以上働いた場合、なんと普段全く働かない人と同じレベルまで脳機能が低下するのです。
だからダラダラ仕事しても全然成果が上がらないんです。さっさと家帰って寝たほうがマシです。
男女問わず週30時間以下の労働がベスト
脳機能の働きで見ると、完全週休2日で毎日6時間の労働、計30時間生野労働が脳へのダメージがほぼない状態で働ける限界です。
そんな労働環境日本にないって?笑
つまりあなたの選択肢は2つ。
- 自分の心と体を少しずつ蝕んでいく現場の環境を受け入れ何も行動しない
- 週30時間以下の労働で生きていけるように自分で稼げる力を身に付ける
どちらを選ぶのもあなたの自由。
週20時間の労働は週35時間の2倍の生産性
働く時間を絞ることで高い集中力と生産性を手に入れることができます。完全週休2日で1日4時間、週の合計20時間の労働は、週35時間の労働の2倍も生産性が高いのです。
1日で発揮できる人間の集中力には限界があります。トッププロのアスリートミュージシャンでさえ3時間前後が限界と言われていて僕たち一般人はせいぜい1時間集中できたら上出来のレベルです。つまり普段全く集中できてない時間が多いと言う事ですね。
やるべきことを選択し絞ると言うことがいかに大事かわかりますね。
週5時間の労働は週20時間の労働と同じ生産性
なんと1週間に5時間の労働で20時間と同じ位の生産性を確保できるのです。
そんな無理やろ!と思うかもしれません。
一般人の1日の集中できる時間は平均1時間以下。
本気で試行錯誤すれば頭脳労働が主流のこの現代、週5時間の労働で大きな成果を得ることも可能なんですよ。夢がありますね。
どうせダラダラ仕事しても成果が出ないなら短時間集中して大きな成果を出すために何をしたらいいのかと試行錯誤する生き方をした方が、金銭的、時間的にも余裕が生まれますね。
シフトワークは健康を害する
看護師さんや工場勤務の方はシフトワークが基本的だと思いますが、働く時間が決まっていないと言うのは僕たちの体内時計を乱れさせ健康に悪影響与えてしまいます。
2012年の20,000人を対象にしたメタ分析では以下のことがわかっています
- 9時5時で働く人と比較して糖尿病の発病リスクが42%増加
- 年間50日以上シフト勤務をする人は、脳機能のスコアが同世代の人たちと比べて平均して6.5歳衰えていた
シフトワークで勤務している方々は自分の体の健康のために働き口を変えたほうが賢明かもしれません。
ストレスを減らす対策
僕たちはこれらの長時間通勤長時間勤務から逃れられないのでしょうか。
そんな事はありません明日からフリーランスで希望することは無理でもこれらを意識するだけで日々のストレスは大幅に軽減できますよ。
長時間通勤対策
長時間通勤の甚大なストレスを減らすためには大きく分けて2つのアプローチがあります。
- 渋滞や満員電車など公共交通機関を避け徒歩や自転車を使う
- そもそも通勤しない働き方、リモートワークやリモートワークが可能な仕事に転職
幸福度を高めるためにはいろんな選択肢を増やすことが重要です。
自転車や徒歩で通勤
通勤時間を運動時間に帰ることでむしろ仕事の生産性を向上させ健康状態を良くすることができます。
道通勤できるほど近くない人は自転車通勤がお勧めです。自転車通勤は電車やバス通勤と比べて30%もストレスが少ないと言う研究結果も出ています。
ちなみに最もストレスの多い通勤方法は車通勤です。まぁ首都圏の人たちは特に朝から渋滞に巻き込まれたらイライラしますよね。
通勤時間を勉強時間に変える
通勤時間のストレスの主な理由は時間を無駄にしていると言う感覚です。まぁ電車の中ですし詰め状態だと何も集中できませんよね。そこでオススメなのがオーディオブック。
好きな本を朗読してくれるアプリです。
通勤中幸い耳はフリーなので通勤時間は勉強の時間と意識を変えることでストレスを大幅に軽減することができる上に、人生に役立つ知識を身に付けることができます。
長時間労働対策
長時間労働を誰だって辞めたいですよね。好きでもないことを毎日長時間強いられるなんて拷問以外の何物でもありません。
仕事を変える
単純明快です、組織形態はなかなか変えられないのであなたが変わることが効果的です。
より良い労働条件のところに転職する、副業で収入源を得て賃金は低くても自由な時間が多いところで働く、起業するなど選択肢は様々です。
そんなこと自分ができない何も能力がないからと思うかもしれません。
このような気持ちになるのは娘によくわかります。新しいことに挑戦するの怖いですよね。
怖いから現状維持に甘んじて一生ブラック企業で搾取され続けるのはあなたの自由です。ただし行動しなければあなたの望む自由な未来には一生近づけませんよ。
無駄な残業せず帰れる時はさっさと帰る
長時間労働がいかに無意味で悪影響が多いと言うことをここまで読んでいただけた方は理解されていると思います。
集中力切れたなぁと思ったら諦めて帰ってさっさと寝てリフレッシュしましょう。
じゃないと睡眠時間が少ないと翌日の日中ずっとダラダラ仕事をしてしまいますよ。
周りの空気を読まず変える事は非常に怖いと思います。嫌われたらどうしよう。
一方で職場の関係は所詮仕事を変えたら終わります。あなたの友人や家族との関係はあなたが今後死ぬまで続くでしょう。
職場のうわべだけの有象無象たちに嫌われることを恐れるとあなたの大事な人たちと過ごせる時間がどんどん減っていきます。
どちらを優先するかはあなたの自由です。
結局自分を変えるのは自分だけ
人生を変えたいけど自分には時間も経験も知識もお金もないから無理だと思うことでしょう。
自分が行動できない理由を声高に周りに説明し続ける人生を選ぶのか、報われるのは何年先になるかわからないけど自分の自由を掴み取る道を選ぶのかはあなたの自由です。
- 遅い時間に家に帰ってダラダラとSNSやYouTubeを見て睡眠時間を削り5時間ほど眠って翌朝ゾンビのように会社に行く。
- 10年先になるかわからないけど自分の好きなことで好きな時間に働く人生。自分の頑張り次第で夢が叶う期間は5年や3年に短縮するかもしれない。
どちらの生き方をしたいかはあなたの自由です。
人間は新しいことを始める時誰もが初心者です。
失敗することが当たり前。失敗を恐れずいろんなことにチャレンジするメンタルがある人こそ長時間通勤長時間労働の泥沼から脱出できるのです。
つまりあなたの気持ち次第でこの地獄のような生活を止めることができるんですよ。
長時間通勤と長時間労働のデメリット(まとめ)
- 長時間通勤のストレスは給料40%上乗せされないと割に合わない
- 長時間通勤は睡眠時間運動時間が減り離婚するリスクが上がる
- 長時間労働は生産性を低下させ心と体を病むリスクが上がる
- 長時間座った状態だと早死にするリスクが増加する
- 人間の生産性は週5時間が最強。どんなに働いても週30時間以下。これ以上働くと生産性は低下する
どうですか目からウロコの情報がたくさんあったんじゃないでしょうか。
国がこの事実に気づいて法律を変えるのは何十年先のことか分かりません。その間あなたの心と体はどんどんボロボロになっていきます。あなたのことを守れるのはあなた自身だけ。しっかりと長時間通勤と長時間労働のリスクを理解してそれらの悪影響受けない働き方を自分で選んでいきましょう!
参考書籍 鈴木裕
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