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○怒りの感情がコントロールできない
○感情を捨ててもっと合理的になりたい
○ネガティブな感情にとらわれて気持ちが切り替えられない
○マイナスな感情って必要なの?
今回はそんな悩みを解決します。
- 感情のメリットや役割
- ネガティブ感情がわき上がったときにお勧めの行動
- 各感情ごとに向上する能力
○毎日ぐっすり寝れるようになる
○生産性•勉強効率が向上する
○メンタルが安定し人間関係が良くなる
読むのがめんどくさいと言う方は音声学習用にYouTubeで動画を投稿しているので通勤通学などスキマ時間に聞いてみるのもオススメです。
感情利用法や各感情のメリット
ストレスの多い現代社会、ふとしたことでついイライラしてしまいますよね。
感情のコントロールが出来ず、言わなくて良いことを言って敵を増やしたり、大事な人を傷つけていませんか。
異性に限らず、人間関係を良好に保つ秘訣は感情の安定性が非常に重要です。
また、仕事や勉強で成果を出すためにも、感情安定力は非常に大きな影響を与えます。
なぜ進化の過程で感情が残ったのか
怒りとか悲しみとか感情がコントロールできなくて現実に悪影響与えてしまうなら感情なんていらないんじゃないのか、もっと合理的な人間になるために感情を捨てたい!
このような考えに至った事はありませんか。
もちろん合理的に物事を判断するために感情を排除する事は重要です。
経営者や大統領など社会的地位が高くなるほど他者の気持ちを察する共感能力が減りサイコパス性が高まると言うことも海外の研究で明らかになっています。
その一方で感情を持たない人間などいません。
誰しもが笑うし、泣くし、怒ります。感情がないロボットみたいな人間はいませんよね。
感情がある人間が生き残ってきたと言う事は感情は生存する上でとても重要な役割を果たしているのです。
包丁や車は使い方次第で生活を豊かにするし使い方を誤ると簡単に人を傷つけてしまいますよね。
感情も包丁や車と全く同じです。今まで正しい使い方を知らなかったから自分自身や周りの人を傷つけてしまっていたのです。
感情のメリットや使い方を知れば僕たちの人生をより豊かにすることができます。
後先考えず他人に感情をぶつけて人間関係をボロボロにする生活はもうやめましょう。
喜怒哀楽で高まる能力
感情にはそれぞれ役割があります。イライラしてる時とか悲しい気分に陥っている時って頭の中がネガティブ感情で埋め尽くされて目の前の作業に集中できませんよね。
ネガティブ感情を持つメリットなんてないんじゃないのかと思ってるかもしれませんが、実はたくさん利点があるんですよ。
川の水は流れに逆らわずどんどん降っていきますよね。
感情のメリットを理解しておけば無理せずに日ごろできなかったことができるようになるんですよ。
喜びや楽しいと言うポジティブ感情
まずは楽しいとか嬉しいとかポジティブ感情のメリットについて紹介します。
もちろん楽しいとか嬉しいと言う感情が増えると人生の満足度が高まります。
幸せホルモンと言うセロトニンが分泌されメンタルが安定しうつ症状が軽くなります。
また免疫力が高まり病気になりにくくなったりセロトニンが夜には眠気を促すホルモンのメラトニンに変わるので睡眠の質を高めることもできます。
このように健康に対して良い影響を与えるだけでなく、ポジティブ感情は行動力や創造性を高めます。
つまり様々なアイディアが生まれやすいしすぐに行動に移しやすくなるのです。
楽しい気分になっている時は自分が日ごろから解決したいと思っている問題の解決策を考え実行してみてはいかがでしょうか。
一方でポジティブ感情が高まっている間は物事を分析する能力が低下してしまいます。
何事も楽観的に考えてしまうので行動力がある分詰めが甘くなってしまうのです。
楽しい気分になってる時本当は断りたい物事も安請け合いして後で後悔してしまうことありませんか。
他にも後先考えずに人に言われた商品を買ってしまっていませんか。
商品を売る側からすれば相手をポジティブな気分にさせる事は販売の基本です。
車の販売員が実際に車を乗ったときのイメージをさせたり試乗体験させると言う話を聞いたことありませんか。
人生の満足度を高める上でポジティブ感情を求める事は非常に重要ですが、つけ込まれると自分の大事なものを奪われてしまいやすいと言うことも覚えておきましょう。
悲しみ
大切な人や物を失ったとき、好きな人に振られた時、努力の成果が実らなかった時、僕たちは悲しい気分になりますよね。
あの胸が張り裂けそうな自分なんて存在価値がないんだと思ってしまうような悲しい気持ちにもメリットがあるんです。
悲しい気持ちになっていると自分はどうした何やってもダメだと言う気持ちになってしまいます。
実はこの考えに至ると言う事は分析力が高まっていると言う証拠なのです。
悲しい気持ちの際は聞き取り能力や分析能力が向上するので自分がこれから行動しようと思っていた計画を見つめ直すのに最適な時間になります。
自分の計画はもう少し準備した方が良いのではないか、あの人を全面的に信頼していいんだろうか。
悪く言えばネガティブ感情ですがこの悲しいと言う気持ちは物事を客観的に考え直してくれる上に最悪の事態を無意識に想定するので、いつも後先考えずに行動している人にとっては自分を見つめ直すことができるへ貴重な機会であることを覚えておきましょう。
つまり嫌な気分になっているときは自分はダメなんだと自己批判して過ごすのではなくて、自分がこれからやろうとしていることのリスクと向き合う時間に変換すると悲しいと言う気持ちもいつの間にか消え去っていきますよ。
怒り
ネガティブ感情の中で特に怒りのコントロールが難しいですよね。
つい怒りの感情に身を任せて職場で暴言を言って立場が危うくなってしまった。
こんな経験をした人もその状態の一歩手前になった人も多いと思います。
怒りと言う感情は戦う勇気と行動力を与えてくれると言うメリットがあります。
普通なら歯向かわない相手に対しても、関係ないぜ一矢むくいてやる!と戦うスイッチを入れてくれるのです。
人間は従来生存本能としてピンチな状態に陥った時に戦うか逃走するかを素早く判断する機能が備わっています。
猛獣や災害と出くわしたときにすぐに逃げるのかそれとも戦うのか決めないとあっという間に命を奪われていたからです。
つまり怒りの感情が湧いているときは心理的なハードルが高い行動をサクサクとこなしやすくなると言うことです。
という事は怒りの感情を持っているときにはやろうと思っていたけど先延ばしにしていた英会話の入会だったり、積ん読になっている本を読んだり、電力会社変更の電話をしたりなど面倒な事に取り組むようにしてみてはいかがでしょうか。
怒りの感情を抱いているときはイライラして目の前の作業に集中できないと思っているかもしれませんが実は生産性や問題解決能力で言えば通常時よりも怒っている状態の方が高まっているのです。
イライラして周りにそのストレスをぶつけるのではなく自分のやらなければいけない課題をより効率的に解決する方向に怒りと言う感情を使うと結果的にストレス発散にもなるし、ストレス源を減らすことができますよ。
嫉妬
嫉妬と言う言葉を聞くとネガティブなイメージが思い浮かびますよね。
あいつだけずるいあいつに嫌なことがあればいい。
2ちゃんねるでアンチコメントを書く人みたいに他人の不幸を願ったり攻撃する毎日を過ごしていませんか。
実は嫉妬と言うのは使い方次第で人生を変える良いスパイスになるんですよ。
結論から言うと嫉妬を感じた時は他人を攻撃するんじゃなくて、他人のどこに嫉妬しているのかそして自分も彼らと同じ場所に登るために何をしたらいいのかを自問自答すると言うことです。
例えばお金持ちに嫉妬しているのであれば自分はお金が欲しいと言うことです。
クラスの人気者に憧れているなら自分も周りから好かれるような人間になりたいと潜在的に思っていると言う何よりの証です。
自分が欲しいものを既に持っている人たちに対して僕たちは嫉妬しているのです。
つまり今の現代人はやりたいものや欲しいものがないと言っている一方で他者批判ばかりをしていますが、実は欲しいものが浮き彫りになっているんですよ。
他人を攻撃したところで自分の頭良くならないし身長伸びないしスタイルは良くなりません。
うらやましいなと思うと言う事は彼のどこに憧れているのだろう。
この思考を持つだけで行動するモチベーションが段違いに高まりますよ。
社会的感情
皆さんは社会的感情と言うものをご存知ですか。
人間の幸せは人間関係の充実度で決まると言われています。
社会とのつながりを強める感情を社会的感情と呼び、社会的感情を日ごろから感じている人たちは無理せずに努力できるようになるのです。
自分の人生を少しでも良くするために毎日長時間勉強したり運動したりって正直めんどくさいですよね。
しかもお菓子を我慢したりいろんな副業に挑戦したりアンチコメントを受け入れたりすることってものすごい自制心が必要だと思いませんか。
その結果たいていの一般人は自制心をコントロールできずに自堕落に人生を浪費していくのです。
一方で日ごろから社会的感情を高めておくことによって、無理せずに自制心を発揮する時と同じような行動を無意識にできるようになるのです。
社会的感情は大きく分けて誇り、感謝、思いやりの3つがあります。
これらの感情を日ごろから感じる機会が多い人たちは人生が勝手にイージーモードになっていきます。
例えばお菓子をついつい食べちゃいたいと思った時も、誇りの感情があれば「このお菓子を我慢できたら自分自身のこと一体どれぐらい好きになれるだろう」と言う気持ちがお菓子への誘惑を遮ってくれます。
また感謝の気持ちがあると、「他の人たちに感謝してもらえるように人助けをしよう」と社会貢献できる活動が増えたり、思いやりの気持ちが強いと「将来の自分にとってちょっとでも良い人生を手に入れるために勉強しよう」と無理せず自分磨きをできるようになります。
人生で何か大きな成果を成し遂げるためには数週間や数ヶ月程度の短い期間の努力では大した成果は手に入りません。
しかしその一方で何十年も我慢し続ける生活なんてストレスで心が崩壊してしまいます。
ではどうすればいいのかと言う袋小路の答えが社会的感情と言うことが近年の価格で明らかになっているのです。
結局感情なんて捨てて合理的に生きたほうがいいんじゃないのかと思うかもしれませんが実は感情と言うものは僕たちが無理せずに合理的な行動を取るために獲得した武器なのです。
その最たる例である社会的感情の3つを毎日少しずつ鍛えていきましょう。
感情のコントロール能力を鍛える習慣
それぞれの感情にメリットがあると分かったとしても結局感情をコントロールしきれずに暴走してしまうことってありますよね。
いくら虎の背にまたがったらほうが早いと分かっていても、振り落とされたらそのまま虎に食べられちゃいますよね。
感情コントロール力を鍛えるために日ごろからできる方法について紹介します。
瞑想
まず基本にして王道のテクニックは瞑想です。
宗教臭くてスピリチュアルなイメージがあるかもしれませんが瞑想はメンタルを落ち着かせたり脳機能を改善したり睡眠の質を高めたり脂肪燃焼効果など様々なメリットが期待できます。
自分の呼吸や体の感覚に集中するので日ごろむかついた時なども素早く自分の意識を別のものに逸して怒りを相手にぶつけず処理することができます。
瞑想の習慣は一朝一夕に身に付くものではありませんが少しずつ自分の脳や心の変化が感じられると思います。
1日1分でもいいので始めてみましょう。
筆記開示
自分の感情を食べた面上に書きなぐる引き返すと言うテクニックは感情のコントロール能力を鍛えるのに非常に効果的です。
もちろん寝る前の日記でも充分効果はあります。
紙に書くだけで何か変わるわけねーだろと思うかもしれません。
しかし実際は自分の思考を外部に吐き出すことによって頭の中を整理することができるのです。
悩み事を友人や家族に相談して具体的な解決策が出なかったにもかかわらず心が軽くなったことってありませんか。
この現象は自分の苦しみを理解してくれている人がいると言う安心感と、自分の思考を頭の中だけでなく外部に出力したと言う2つの理由によって引き起こされます。
つまり日ごろから自分の感情を紙に書き出すなり言語化することによって自分を客観的に見つめ直す機会を増やすことができるのです。
ネガティブ感情に飲み込まれそうな時や勇み足でいろんな物事に挑戦しそうになっている時冷静な判断ができているのかどうか引き返しで確かめてみてはいかがでしょうか。
感情利用法や各感情のメリット(まとめ)
感情のコントロールって難しいですよね。けど感情を無理矢理コントロールしようとしたところで制御が効かないんですよ。
流れる雲を止めようと思っても絶対無理ですよね。
特急の電車を駅で見送るみたいに、暴れ牛を無理矢理狭い柵の中に押しとどめるんじゃなくて、広い牧場で飼い馴らすように、客観的に自分を分析する習慣が感情と言う武器を使いこなす秘訣ですよ。
参考書籍 メンタリストdaigo
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